消防団再編構想と今後の取組みは

 平成23年12月より山形市へ消防業務委託をしてから1年が経過し、現在わが町の消防・防災力は確実に向上し、安心安全な住民環境が更に整備されております。

 業務委託以前は、常備消防がない町として、歴史と伝統ある消防団組織が自分の町は自分たちで守るという確固たる責任感と使命感で長きにわたり町の消防・防災の職務を担い、今もその組織力と団結力は他の市町村には類を見ない貢献をしていることは皆様もご承知のことと思います。

 さて、現在、消防団の分団再編の話が進行していますが、町民にとりましても関心が高く重要な案件と考えます。

 山形市への消防業務委託後の再編となると、さもすれば、縮小再編として解釈され、方向性を間違えば、団員の早期退団や新入団員の確保がますます難しくなる恐れがあります。

 東日本大震災後、地域に密着した消防団組織が更に重要視され、それを契機に国でも消防団の充実強化を推進するよう各都道府県知事にその旨通知が出させていることは申すまでもなくご承知いただいているところと思います。

 消防団は、消火活動のみならず、地震や風水害など多数の動員を必要とする大規模災害時の救助救出活動、避難誘導、災害防御活動など非常に重要な役割を果たします。さらに、平常時においても、住民への防火指導、巡回広報、特別警戒など、地域に密着した活動を展開しており、地域における消防力・防災力の向上、地域コミュニティの活性化に大きな役割を果たしています。


 一方、近年の社会経済情勢の変化や少子高齢化の影響を受けて、全国的に団員数の減少、被雇用者団員の増加などで弱体化が進んでいるのも事実です。

 わが町の消防団にとっても新入団員の減少とともに団員の減少など喫緊の課題があり、また、再編に伴う様々な不安材料や課題も出てくるはずです。

 このような現状を鑑み、現在進行している再編構想の町の考えをお示しいただくとともに、新入団員の勧誘・確保の施策、国・県からの消防団の充実強化の取組み推進策への対応など、現状行っている町の取組みと今後の対応について答弁をお願いします。