(仮称)ふるさと交流センター整備に向けて

 平成19年に策定された第4次山辺町総合計画を受け、その基本理念である「きらりと輝き続ける、協働のまちづくり」の実現に向けて、平成20年に改定された山辺町都市計画マスタープランでは、‘‘まちづくりのテーマを「都市と農村の資源を活かしたひと主体の個性あるまちづくり」とし、土地利用、交通体系や都市施設の配置構想などを総合的に定め、地域固有の自然・歴史・文化などの地域特性や実情に配慮した、町民と共有するまちづくりの指針となるものです。今後、住民の主体的な参加を求めながら、総合的なまちづくりビジョンを示し、将来を見据えた事業の優先順位を定め、効率的・効果的な整備を図り魅力あるまちづくり、いつまでも住み続けたいまちづくりに取組んでいきたい’’と、マスタープランの前段でのはじめがきに記載されております。

 この度、平成24年度当初予算に組み込まれております、山辺地区都市再生整備事業(仮称)ふるさと交流センター整備は、マスタープランに示されている市街地拠点創出ゾーンの「交流を誘導する拠点」に位置づけられていると認識しております。また、マスタープランのまちづくりの課題のなかのひとつに、中心市街地の再生があり「地域資源を活かし歩いて楽しめる新たな居住や商業サービス、多様な価値を創出することにより交流人口を増やし中心市街地の活力を呼び戻す」とあります。以上のように今回整備計画している交流センターは、マスタープランにも謳われている通り、まさにこれからのわが町中心市街地の核になる施設であることが明確であります。羽前山辺駅から徒歩約3分の建設予定地は、本町商店街の中心に位置し、また、山辺町ふるさと資料館が隣接しております。現在、設計会社も決まり、現存する既存建築物を利活用すべく基本設計を行っている段階と存じますが、今後具体的に計画進行していくに当たり、どのように課題解決へ向けて取組むのか、また、指針を反映させていくのか。マスタープランを遂行し、この施設を最大限有効活用するためには、様々な要素を盛り込む必要があることが見えてきます。そこで、建設に関する主管課は建設課になるわけですが、隣接するふるさと資料館との連携では教育委員会、商店・観光の立ち位置からは産業課と、3つの課が綿密に連携して進める事業ではないかと考えております。また、住民との協働の観点からは、本町地区を中心とした地域住民や商店街の方々の意向も充分に反映させなければなりません。街なかの賑わい復活、商店街の再生、観光案内の拠点、資料館との連携、町内外の人々の交流の場として、関係各課の連携と地域住民との協働による施設づくりが重要と考えます。

 以上のような観点からのご提案ですが、景観整備も含め、現在のふるさと資料館との一体化を図り、資料館の文化財保管場所の確保や管理室改善、オープン化などの改善課題を解消する設計、観光案内所すだまり移設による駅からの商店街への観光客の誘導と集中、併せて山辺特産品の販売などの検討、町内外の方、観光客の交流の場創出、地域住民の会合スペース、研修・会議など多岐にわたる利活用ができる施設にしていくべきだと考えます。

 以上の提案含め、この度の(仮称)ふるさと交流センター整備事業のビジョン、関係各課の連携をどのようにしていくか、地域住民との対話・意見集約はどのようにしていくか、完成後の管理体制はどのようになるのか、など、具体的進め方、並びにご見解をお聞きいたします。

 以上、よろしくお願い申し上げます。