人を活かす山辺スタイルの協働と支援をするために

 遠藤町長の5期目の抱負の中に、若者世代への支援について「若い世代の人たちが自ら企画し、参加する喜びを得る機会を増やせるよう、各種イベントへの補助支援を充実していく」また、町の宝の一つとして「あがすけ魂を持った町民の皆さんが地域の中で考え、自主的に行動されることが人脈につながり、そこから新たな発想が生まれていく、これこそがまさに山辺町の財産である」と綴り、「人を活かす」ことこそが、町全体に活力を生み出すことにつながるとおっしゃっております。

 このことについては、私もその通りであると思っておりますし、わが町のまちづくりには欠かせない非常に重要な核がひとづくりであると考えます。

 さて、わが町の町民気質ともいえる「あがすけ魂」は、他市町村には類を見ない積極性や行動力、独自性溢れる山辺特有の前向きな気質であり、現在もマラソン大会やペットボトルイルミネーションをはじめとする各種イベントや、町を活性化させる活動を町民自ら企画し実践していることはご承知の通りであります。

 また、それらの活動を支援するために、地域づくり活動団体補助金や、まちづくり団体事業助成など、町としても独自に助成制度を設け支援していることは大変ありがたく感謝いたしているところです。

 今後、町の財産である人材の育成や、人を活かし、町を活性化させる施策として、これら助成事業をさらに拡充、充実していくためには、若者世代はもちろん、町民がまちづくりや町の活性化へのアクションを起こすキッカケづくり、イベントや活動を継続していただくための支援や仕掛けとして、さらに強力な独自性ある支援と山辺スタイルの協働を確立していかなくてはならないと考えます。

 現在、わが町に限らずですが、助成制度の補助限度額は、50%〜70%、多くて90%になっており、いずれにしても活動する側、主催する側の自己負担が生じています。

 各種団体やグループのほとんどはボランティアでの活動であること、特に若い世代の場合は自己資金での活動となるとなかなか難しい現実があります。

 町民にまちづくりの一翼を担っていただいていること、ボランティアで汗をかいていただいていることを考えれば、町としては、より充実した助成制度や支援制度を構築すべきと考えます。

 また、例えば、1000万円争奪まちづくり活動プレゼン大会などを実施し、現活動団体含め、若者世代への高揚感溢れるまちづくり活動をするキッカケづくりや、活動継続につながる施策としてみてはどうかと考えます。

 「きらりと輝き続ける協働のまちづくり」を掲げるわが町。

 協働とは、「地域の住民同士、地域社会で活動するあらゆる主体、立場や分野の異なる担い手が、対等な関係でお互いの情報や知識、知恵を出し合いながら、地域の課題の解決や、地域にとって必要な成果を追求すること。ここでは、町民・事業者・行政が、まちづくりについてともに考え、ともに取り組みを進めていく協力体制のこと」と山辺町第4次総合計画の中で定義していますが、これからは、「共通の目標の実現のために、責任と役割を共有・分担し、ともに汗をかき、成果を共有すること」とともに協働を進めるための基盤、協働がしやすい環境づくりも合わせて行わなくてはならないと思います。

 以上、上記を踏まえて、まちづくり団体事業助成制度の現状と今後のまちづくり活動団体への支援策、若者世代への活動支援や育成方法、協働のあり方などを「人を活かすための施策」の観点で現状の考えを答弁お願いいたします。