山辺中学校改築事業は、皆様もご承知の通り、わが町の一大事業であります。
現校舎は、昭和40年に平野部3地区の統合中学校として新設完成以来、義務教育における中等教育の拠点として、子どもたちの教育や、感性豊かな青少年育成に向け大きな役割と使命を果たしてきました。また、校舎以外の必要な教育施設及び設備を作り上げるまで10数年を要した大事業であり、当時の関係機関各位のご尽力は相当なものであったと推察されます。その校舎も築後50年を迎えようとしている現在、「地域を担う子どもたちの教育、‘‘人づくり’’を『まちづくり』の柱」という教育理念を掲げ、地域を担う子どもたちが楽しく学び、思いやりのある心と、たくましく生きる力をはぐくむことができるよう「楽しく通いたくなる学校」を目指して、これまで、中学校改築準備委員会での、推進に向けての方向性、課題、問題点の整理、基本的な事項の確認。中学校改築事業検討委員会での、計画地の選定のための現地調査、意向調査、協議、検討。そして、現段階の中学校建設検討委員会での基本設計策定に向けた調査、検討、ワークショップ開催などを実施し、わが町独自の夢のある中学校建設へ向けて、町長、教育長はじめ関係機関と連携し準備を進め、建設予定地決定後、法規制のある中、農地転用申請も終了し基本設計の段階まで順調に進行してきましたことあらためて、関係各位に敬意を表したいと思います。
さて、これから実施設計へむけて本格的に、更に具体的に中学校建設が進行してまいります。現在、町民の意見を反映させるべく2回のワークショップを開催し、様々なより良くするための意見を可能な限り取り入れ、修正してきました。また、情報公開として、中学校改築事業のホームページも9月に開設し情報の発信と共有に努め、更に町民の意見を取り入れるスタンスで基本設計を延長し、1月18日に第3回目のワークショップ開催へ向けて準備をしていただいていること感謝いたします。ここからが大事です。ワークショップ開催により施設内の細部にわたる意見をいただいている中、これからは、町民に対しての具体的かつ適切な説明、そして、町としての考えを明確にしていかなくてはならない段階に来ていると思います。現段階では、プールの建設計画はありません。ご説明によれば、町民プールを共用する考えということでありますが、効率的観点、予算的要素を勘案すると隣接する町民プールを利活用する考えは一理あると思います。ただ、義務教育過程で授業をするための施設が学校教育現場にない、完結できない計画で、それにより生徒たちの移動、更衣室などの新たな問題も発生します。町民プール使用は暫定的処置なのか、近い将来予定地内に計画するのか、用地面積を増やすのか、構想・計画をお聞きいたします。また、グランドのトラックは、200mの計画です。予定用地の面積内での設計からくる200mでは、納得できる理由にはならず、町民グランドの300mという正式競技が開催しずらい現状・経緯もある中、400mトラックを求める声が大きいのは事実です。隣接するどちらかのグランドは400mにすべきではないでしょうか。また、天然芝または、人工芝という先進的な構想はあるかお聞きいたします。次に、基本方針の中に「地域の公共施設」としての学校(地域に開かれた学校づくり)があります。地域社会のコミュニティの核としての役割、生涯学習の役割、運動施設としての学校開放をどこまで考えているのか具体的に示していただきたいと思います。
現段階での可能な限りの情報公開をあらゆる媒体を通して発信し、様々な課題に対する明確かつ具体的な考え・説明を公表することで、町民も理解し前向きに中学校建設へ参画できる環境が整い、最終のワークショップでの意見集約につなげていただきたいと考えております。完成してからでは遅いのです。今だからできる最善の対応をよろしくお願い致します。
中学校改築事業は、わが町の一大事業です。更なる町民参加の気運を高め、みんなでつくったわが町自慢の中学校にしていくために、以上のプールについて、グランドについて、地域開放について、情報公開についての具体的説明をお願い致します。